リノベーションの設計手法(その2)
2015年4月10日9:48 AM カテゴリー:ブログ
2.現地調査
現地調査ですが、以下の点に関してチェックを行います。
・周辺環境
敷地の周辺環境については多種多様であるため、それらの状況を適切に判断する必要があります。山手であれば湿気や地下水の問題、地盤の状態等を調べます。田園地帯であれば、湿気や水はけの問題、軟弱地盤であることなどが考えられます。都心部の密集地であれば、日当り、風通し、工事施工に障害となる問題等が無いかを調べます。
・建物形状
建物形状については後ほどにも述べますが、耐震性に関係する要素となるため調査を行います。
・床下の状況および地盤の乾燥状態
床下は風通しが悪くなりがちとなり、湿気がこもり易いので、乾燥状態について確認し、シロアリなどの被害がないかを調べます。
・主要構造部の状況
主要構造部(床・柱・壁・梁・階段・屋根)については、建物の最も重要な部分となるため、傷みや破損が無いかを調べます。
・壁量の状況確認
昔ながらの建て方をされている建物(古民家・町家等)は、襖で仕切られた広間の空間となっており、耐震に必要な壁量が少ない建物が多い。また、増改築を重ねるうちに、壁を取払い、壁量が少なくなっている建物があるのでそれらの状況を確認します。
・外壁廻りの状況確認
外壁廻りについては、ひび割れや漏水等が無いかを調べます。
・建具廻りの状況確認
建具廻りについては、建て付けの状態や漏水等が無いかを調べます。
・屋根廻りの状況確認
屋根廻りおよび樋、バルコニー、テラスなどの排水の状況を調べます。
・設備の状況確認
設備に関しては、給湯器、室外機、照明等に異常が無いかを調べます。
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